楽天スマートペイとは

楽天スマートペイとは

楽天スマートペイとは、スマホに専用カードリーダーを取り付けることでカード決済端末として利用できるよにするサービスだ。iPhone・Androidともに対応しており、特定の通信キャリアに限定されない全方位型のソリューションを提供するのが特色となっている。

 

この楽天スマートペイについて詳しく紹介してみようと思う。

 

オンラインで築いたサービスをオフラインでも

楽天といえば、楽天市場を中心としたインターネットサービスとネットチャネルを活用した金融サービスの展開で急成長し、圧倒的な存在感を築いた企業グループだ。その楽天が、スマートフォンのカード決済端末化サービスを展開する理由は何か?

 

これは、オンラインの世界で築いた集客機能を使ってオフラインの事業者向けに送客サービスを提供できtれば、次の成長機会を見出すことができると考えたからだという。

 

楽天が着目したのは、最低でも10万円以上するカード決済システムCAT端末を持てない中小企業や個人事業主がまだまだたくさんいるという現実だった。

 

クレジットカードは信用力の高い優良顧客を加盟店に誘導したり、顧客が現金を十分に持ち合わせていなくても購入を可能にして機会損失を防止したりなど、加盟店の集客や販売促進を支援する機能を持っている。

 

しかし、その機能を享受できるのは比較的規模の大きな事業者に限られている。理由のひとつは、CAT端末機の価格の高さだ。

 

小売業者がクレジットカードを受け入れるには、決済や売上処理、伝票作成などを行なう決済端末が欠かせないわけだが、その価格は安くても10万円程度する。小規模な事業者にとって、この10万円という初期投資は大きな負担となるのだ。

 

カード会社や決済代行事業者が加盟店に無償で提供するケースもあるようだが、年間のカード売上が300万円以上ないと端末代を負担しなければならないなどの条件がつく場合も多いということで、こうした点が、中小小売事業者にとって、クレジットカード加盟店になる際の高い障壁となっているらしい。

 

また、ビジネスモデルによっては、端末を設置するのが難しいという事情もあるようだ。移動店舗や訪問販売などの業態では、実店舗を構える小売店などとは異なり、端末を設置することができない場合が多い。

 

モバイル型の端末も無くはないそうだが、ここでも高価格という壁にぶつかる。実店舗を構えないビジネスモデルで営業する小売事業者は中小・零細事業者が多いことを考えると、やはり、クレジットカードを受け入れる環境を整備するのは難しいという結論が出てしまうわけだ。

 

中小事業者に決済手段を提供するサービス

楽天は「楽天スマートペイ」をフックにして、自社が展開するマーケットプレースに消費者が集まる仕組みを築き、そこに出店する企業に送客を図りながらクレジットカード決済のメリットを享受できる環境を提供してきた。

 

要するに、楽天がカード会社の包括加盟店となって、楽天市場等における出店企業を楽天の子店としておき、決済処理やカード売上処理、立替払金などの清算業務を代行するかたちで出店企業にクレジットカードによる代金回収のソリューションを提供してきた。

 

楽天市場に出店している店舗の中にも中小・零細の事業者が多くいることを考えれば、楽天はすでに、オンライン分野においてはクレジット加盟店になるためのハードルを下げるソリューションを提供してきたともいえるわけだ。

 

こうしたシステムを活用すれば、オフラインの店舗においても同様のソリューションを提供できると楽天では考えているようだ。

 

楽天スマートペイは、楽天市場で築いた決済ゲートウェイを活用したサービスとして、中小・零細事業者にとって最も望ましい仕組みとは何かを追求した結果、行き着いたビジネスモデルなのだという。

 

楽天グループは「インターネットを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを経営の基本理念としている。オンライン・オフラインを問わず、中小・零細事業者に決済ソリューションを提供していくことは、楽天の経営理念の実践ともいえるのだろう。

 

 

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